Liner Notes
ライナーノーツ

Liner Notes
ライナーノーツ

僕らはいつも夢を見ている
Daijiro Nakagawa

Dr.玉田さんつながりで、the sankhwaを知った。サンカという響きを聞いた時、以前とある縁で調べていた民族である山窩を思い出した。やはりそれが元になっていると教えてもらい腑に落ちた。そして今作“In a Coma”を送って頂き拝聴したので、リクエストに答えられるかどうかはわからないけれど、俺の言葉をおいておきます。
聴き進めていると何かが拡がっていくイメージが浮かびました。その正体を少し考え深めていくと円の様なものであると気付くことに成功したのであるが、実は自身のバンドと近いイメージであった。
僕らはいつも夢を見ているし、見ている錯覚をしている。忘れた秘密を繰り返しているし、繰り返しを錯覚している。音の理解を先に進めていくと自身の深溝に落ちそうになる、ただ私たち人間は落ちることもできる、そこに何が待っているのだろう?
全てを知ることになれば、何が残るのだろうかという問題もある。それは何故だかとても怖いということを本能的な何かで自覚している、現状意味のないプログラミングだと推測。
生きている過去現在着地点において、それぞれが向かおうとするポイントは螺旋状に広がっているのだよと教えてくれる。仮にこの音楽がこの世界の答えを提示しているのであれば、俺は失望し聞くことをやめたと思う。この宇宙の中に存在している事象に対して、聞いている限り見放す言葉は一つも無かったな。
各方向に愛が詰まった良いテーマだと思いました。

Daijiro Nakagawa

だいじろー(JYOCHO/ex.宇宙コンビニ)プログレッシブかつポップスな音楽性でシーンを驚かせる”JYOCHO”にて、メインコンポーズ・プロデュースを行う、超絶テクニックを誇るギタリスト。

スケールの大きなメロディーとリズムに身を委ねてれば
藤井 友信

淀みなく美しくデザインされたthe sankhwaの音楽に余計な説明は必要なく、ただそのスケールの大きなメロディーとリズムに身を委ねてればオーケー。洗練された高級なCDパッケージを見ながら「これで採算取れてるのかな?」と心配はしている。

藤井友信

藤井 友信(MUSIC FROM THE MARS/fresh!/OishiiOishii)MUSIC FROM THE MARS, fresh!, OishiiOishii, Vocalist, Guitarist, Composer. Father on my daughter and son. Love Music & Beer

彼らの目に見えない絆
rionos

耳に心地好く上質な音楽。というだけでは言い表せない、何かおおきな自然の空気をはらんでいる、そんな印象を受けた。それは彼らひとりひとりが、歌詞や音の一粒一粒に意味を持たせて、愛をこめている証だとおもう。
目を閉じれば彼らと共に、しっかりと足を踏みしめた大地から、宇宙の外側まで飛び出して、誰も見たことのない未知の空間へと連れて行ってくれる。そして、みんなで帰ってこよう。そう思わせてくれるのは、彼らの目に見えない絆なのかもしれない。わたしは暖かい気持ちに包まれました。

rionos

rionos1991年生まれ兵庫県出身。
作詞、作曲、アレンジ、プログラミング、エンジニアリングのほぼすべてを自分ひとりだけで行う。
アコースティックとエレクトロニカを共存させたサウンドに、幻想的で浮遊感のあるコードワークとメロディを得意とし、また純白で心に沁み通る歌声は高く評価されている。
シングル「ハシタイロ」でメジャーデビュー。
ChouChoや上田麗奈、Little Glee Monsterなどジャンルを問わず幅広く楽曲提供を行い、クリエイターとしても多方面で作品を発表している若手実力派アーティスト。

目の前のあれこれに奪われてしまいそうになる日常
ギガディラン

目の前のあれこれに奪われてしまいそうになる日常にふと夜空でもと見上げて見たものの星が思ってたほど見えない時、少し苦笑いしながらこのアルバムを聴くことをお薦めします。

ギガディラン

ギガディラン(mothercoat)

端整なスペースファンタジーの余韻に包まれる。
桶田 知道

近くの茶店でヘッドホンで聴こうと決めた。

2度3度と繰り返していくと、宇宙を仄めかす言葉を四季を駆る民たるthe sankhwaが口にする度に感じる恐怖。畏怖ではない、純粋な恐怖。
安易に思い描いていた甘美な憧憬や未知への好奇心は、結局のところ1Gの心地よさの上に胡座をかき、航行手段たるテクノロジーのゴツゴツした浪漫によって担保されていたのだと知る。
とはいえ、1ピース毎に放たれる輝きはまるで美しい星のようだ。それが他ならぬ亡びの証であるということを大パノラマの下では忘れてしまう。音楽も生まれた瞬間に一定の終結を迎え爆散し、我々はその名残を受容しているに過ぎないと考えると合点がいく。

ヘッドホンを外すと、端整なスペースファンタジーの余韻に包まれる。
遠く、とても怖ろしかったはずの「宇宙」への憧れが何故か強くなり、土着的で憂いを帯びた言葉の重みについて考えてしまった。「僕ら」や「君」という他者の存在が、孤独な内的宇宙をより深淵へ導くという矛盾。幕切れの電信がどうか誰かに届くように、「そこにだれかいるといいな」と願ってしまう。
ともあれ、“山窩”が気付いてしまった以上、我々は「宇宙」を幻想譚として昇華できる最後の世代かもしれない。

桶田 知道(おけた・ともみち)

桶田 知道(おけた・ともみち)1991年4月27日生 奈良県出身・在住 音楽家
2012年、大学在学中にバンド「ウワノソラ」結成に参加
活動の傍ら、2017年6月に自身ソロ名義で1stアルバム【丁酉目録】をリリース
同年8月よりソロ活動へ転身、自主レーベル「考槃堂」を設立
2018年5月に2ndアルバム【秉燭譚】をリリース
2019年12月【NOTO】プロデュース・リリース。
2020年、ライブチーム「拡式」を起動

僕らはいつから宇宙を見ることをやめた。
三船 雅也

僕らはいつから宇宙を見ることをやめて
地べたを這いつくばってばかりいるのだろうか?

僕は遠い西の友人から届いたこの音楽を聞いてそんなことを思いました。

あんなに宇宙を夢見ていた子供の時、大阪は遠い遠い国でした、それが今ではひとっ飛びです。
実は遠い空も案外僕らのすぐそこにあって、いつだってそこにある。
目の前に広がる果てしない宇宙のあまりの果てしなさに僕らがただ気づけない、気づかないふりをしているだけなんだと。
深い深い暗闇をのぞく勇気のあるものだけが見ることのできる世界に、僕は身を運んでしまいたい。その時僕はこの音楽のことをふと思い出すのだと思います。

三船 雅也(ROTH BART BARON)

三船 雅也(ROTH BART BARON)東京都目黒区出身のミュージシャン、ソングライター、マルチインストゥルメンタリスト、電子音楽家、写真家。2009年にROTH BART BARON を結成。バンドは自主制作にて3枚のEPをリリースしたあと、felicityより3作のフル・アルバムを発表。その日本人離れしたメロディやアレンジセンスで幅広い世代から評価を得ている。
バンドは〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈SUMMER SONIC〉など大型フェスにも出演。また、中国・台湾・モンゴルを回るアジア・ツアーや、NYやボストンなど北米7都市を回るUSツアーなど、海外でのツアーも精力的に展開。2017年2月には、故デヴィッド・ボウイ生誕70年を記念する〈CELEBRATING DAVID BOWIE JAPAN〉に日本人ソロ・ゲストとして、田島貴男、吉井和哉と共に出演、エイドリアン・ブリュー、マイク・ガーソンらが務めるボウイ・バンドの演奏のもと“All The Young Dude”を披露。

鳥の擬態に踊る
青木 拓人

私は音楽を聴く時、その音楽がどのようなタイプの音楽であっても大抵の場合、音に任せて踊っている。
何か別の生き物に擬態するような気分で踊る時もあれば、ただ空っぽになり生命を踊る時もある。
the sankhwaの音楽を流した時、私は反射的に、鳥に擬態するように踊った。

私は鳥の視点を得たことで、調子が上がり、音に合わせてその様々を楽しんだ。
水面に映る光を追いながら、水面の近くをわざと飛んでみたり、急に山に向かい上昇したりした。
結果、鳥の視点を獲得したことは私にとって正解だったようである。

the sankhwaのサウンドの豊かさは、相反する概念の同居にあると私は睨んでいる。
冷たさと温かさ、ミニマリズムとダイナミズム、乾きと湿り気、そのようなマッチングが不思議と無理なく心地良い。
もしかするとthe sankhwaのサウンドは世界のどこかに実在する知られざる土地を提示しているのかもしれない。
箱庭のような内省から解き放たれたこの拡がりのあるサウンドは、きっと私達の暮らしの地続きのどこかなのだ。

青木 拓人

青木 拓人大阪は北摂発のフォーク系ソウルシンガー
2005年ごろから主に弾き語りによるライブ活動を全国各地で行なっている。
これまでに2枚の自主制作アルバムを発表。
色褪せないポップネスを軸とした楽曲群に、歳を重ねるごとに渋みを増してきた歌声と飄々とした散文詩が絡みつく。

幻想と現実を繋ぐ光の音
103CA

真っ暗闇
静かに宇宙広がって
怖いくらい
幻想の世界
そこに浮かぶ
心地良い光

生きてる

In a Coma
幻想と現実を繋ぐ光の音だった

103CA

103CAテレパシーユニット印象派のMICA(vo/key)のソロプロジェクト、103CA(トミカ)
声と鍵盤をループさせ、独特の世界観を魅せるライブパフォーマンスで徘徊。
音楽性やファッションも目まぐるしく変化して行き、常に最新の103CAを構築しているカメレオンアーティストである。